新人事制度 大阪での報告①~③
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■2004/04/06 (火) 09:28:52 冷奴前線、北上中! 桜前線とともに北上しているものがもうひとつある。冷奴前線だ。豆腐の食べ方が湯豆腐から冷たい奴(やっこ)にきりかわるのは今頃だろう。そうして秋になれば、今度は紅葉前線が北から下ってくるにつれて湯豆腐前線も南下する。まこと日本列島の住人は目だけでなく舌でも季節の移ろいをたのしむことができる。 それにしても豆腐はありがたい食べ物である。安くて美味くて栄養がある。冷やしても温めてもよし。もちろん酒にも合う。湯豆腐を詠んだ句としてはやはり久保田万太郎のこれにとどめをさすだろう。 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 冷奴にこれに張り合うだけの句があるか、酔流亭は俳句にくらいので知らないが、樋口一葉の小説『にごりえ』にこんな描写がある。 「・・・妻は能代の膳のはげかかりて足はよろめく古物に、お前の好きな奴にしましたとて小丼に豆腐浮かせて青紫蘇の香たかく持ち出せば・・・」。 銘酒屋の女にいれあげて身代をつぶし、今は土方仕事をしている源七一家の食卓だが、一皿の奴をおかずに飯の三杯は食わねば身体がもたぬきつい労働である。この場合の奴には一家の貧窮が示されている。 昨夜は湯豆腐のほうが合いそうな花冷えであった。今日は気温が上がりそう。桜前線はいま仙台まで進んだようである。
by suiryutei
| 2004-04-06 17:44
| 身辺雑記・自然
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