新人事制度 大阪での報告①~③
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■2004/01/12 (月) 17:37:40 今日も新撰組の話 昨日の日記に『新撰組!』は時代考証的にはかなり羽目をはずしていると書いたけれど、黒船渡来から物語を起こしたのは適切な布石だと思う。 黒船前後の世界商業の中心は中国貿易であった。アメリカ及びヨーロッパの全文明世界のすべての家庭に中国の茶が要求され、絹製品が珍重されたからだ。それまではインド洋まわりである。イギリスの船ならマンチェスターで作った木綿をインドに持っていき、阿片を買い付けて中国でそれを茶と生糸に換える(アコギな商売だが)。 ところが北部アメリカにおける産業資本主義の発展で太平洋ルートを拓こうという欲求が強まってくる。太平洋をつっきって中国へむかえばインド洋まわりよりずっと早い。その通り道に日本列島はあるから、そうした中での黒船渡来であり日本の開国問題だった。 一昨年だか民放で作られた正月時代劇の浅田次郎原作『壬生義士伝』では、東北の下級武士で赤貧洗うが如しの生活をしていたけれど、国許をとうとう食い詰めて京都に出て新撰組に入隊する男が主人公だった。 こんなふうに、どうにも食っていけなくなる人々が増えて社会にガタがくる一方で、外からは資本主義の世界市場に日本が無理やり組み入れられる過程が同時に進行する。そうして明治維新まで行くわけだが、新撰組はそこに咲いたあだ花だった。
by suiryutei
| 2004-01-12 11:33
| 映画・TV
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