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■2003/08/15 (金) 14:13:30 神田の藪 10日ほども前だったか、『蕎麦三昧』のBBSで「地方に住んでいて都心になかなか出られないから、藪ご三家(神田・並木・池の端)について、読んで行ったような気になるカキコをしてくれないか」という難しい注文が載った。 酔流亭は非才を省みず並木についてすこし書き込み、「あとの二店はどなたか・・」とふったら、しおんさんがすかさず好フォローをしてくれて池の端を担当してくれた。ところが、そのあと神田については誰も書き込みしないまま忘れられて、最近では上野の藪についてのトークが盛り上がっている。 神田藪、人気無いんだな。たしかに、クロレラだかで不自然に着色されたあの蕎麦を見ては酔流亭だって食欲が萎えてしまう。 「秋の蚊に神田の藪でさされつつ」 これは先月、朝日新聞に紹介された句で多田道太郎さんが今年亡くなった藤田省三さんを偲んで詠んだもの。多田さんは京都大学の桑原武夫一門だから関西の人だ。いっぽう藤田さんは丸山真男門下の思想史家で、こちらも、たとえば「ヨーロッパにおける民主主義の成熟に果たしたカフェの役割」なんてテーマならともかく、最近の東京の蕎麦屋事情にはうとかったのではないか。そこで、東京の名所ではあるし、まあ神田藪で一献ということになったのだろう。碩学二人が蕎麦屋で酒を酌み交わしながら談論風発している図を想像すると、旨い不味いを超えて、これはこれでよいものだなと思う。 今日は戦争がおわって58回目の8・15だ。桑原武夫、丸山真男、藤田省三・・・。戦後精神(民主主義)を体現した人たちはあらかた逝ってしまった。さびしい夏である。
by suiryutei
| 2003-08-15 14:53
| 酒・蕎麦・食関係
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