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26日に長野市で行われた聖火リレーを、『フォーラム色川』事務局スタッフの一人が現地で見てきたそうです。 その様子を伝えるメールが寄せられましたので、以下にコピーします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長野「聖火リレー」緊急報告 │ 長野市を走る北京オリンピック聖火リレーを見てきました。 もちろん、聖火そのものを見たのは一瞬です。聖火をもつランナーのまわりには、数十人の「警護ランナー」が囲んでいて、おそらく沿道の人々も聖火はチラッとしか見えなかったでしょう。 それでも、数千、数万人の人々が埋めた沿道は騒然。歓声と応援の声、非難の罵声が飛び交い、真っ赤な中国国旗がひるがえり、他方チベットの旗もうちふられ、いまこの時点の、北京オリンピックを象徴する聖火リレーとなりました。 沿道の人々というのは、長野市の一般市民のことではありません。前夜からバスで「動員」された人たちを含め、在日中国人留学生を中心とした「聖火リレー応援団」は約5千人といわれています。 東京からバスの往復・食事付き2千円のツアーで来た留学生たち、そして新幹線に乗ってきた“少しリッチな留学生”たち。みんなほとんど20歳前後かその少し上ぐらいです。 これだけ若い人たちが、「動員体制」が整えられたとはいえ、自らわざわざ勉強やアルバイトを中止して長野まで来るというのは、彼らの危機感と強い熱情を表しています。 チベット支援の人々約1500人も抗議 他方、チベットの大旗や小旗をもった人たちもいっぱい沿道を埋めています。リレーの沿道全体には行けませんから、実際に見た状況とテレビなどからの推定ですが、1500人くらいいたのではないでしょうか。 この場合、年齢や雰囲気はまったく多様です。お年寄りから若者まで、中年男性も学い学生も、若い女性もいれば中高年の女性も。つまり、日本人の多様な層の人々がいます。 その人たちの意識も多様で、チベット民衆への中国政府による弾圧に強い怒りを感じる人たち、チベットの民衆に深い同情を抱く人たち、そして、反中国の感情を爆発させる右翼関係の人たち。 そういう様々な人々がチベット支援グループを構成しています。 ただ、ここには在日チベットの人々は見あたりません。ダライ・ラマ法王が、聖火リレーへの暴力的妨害に反対し、「チベットの民衆がそういうことをすれば自分は引退する」と表明したことが理由と思われます。 「フリーチベット!」に「ワンチャイナ!」の応酬 いくつかの衝突・小競り合いも 2つの相対するグループが聖火リレーをめぐって沿道で対面すれば、当然衝突が起きます。なにしろ「フリーチベット」のシュプレヒコールには「ワンチャイナ」の大歓声ですからね。 無数の少数民族を抱え、あちこちで衝突を起こし、そのたびに大弾圧していて、いったいどこが“ワンチャイナ”なのか。まあ、漢民族にはワンチャイナでしょう。それは、日本が朝鮮を36年間も植民地にしていて、同じ「皇民」だと言っていたのと同じです。 しかしそれでは、「歴史問題」を論じる資格が問われます。 いくつかの小競り合いがあちこちで起きました。そのたびに、マスメディアがすわっと走って行きますから、どこで衝突が起きたかすぐに分かります。 マスメディアというものは、やはり“火事が起きなければ記事が書けない”のでしょう。 私の周りでも衝突・小競り合いが起きました。中国人の隊列の中に無謀にもチベットの旗とビデオをもって入る若者がいて、それを取り囲んで押したりこづいたり、蹴ったり、中には殴ったりするものもいます。 「まてまてだめだ!」と日本語で言っても変な顔をされますから、「NO!NO!」といって割って入ろうとしますが、なかなか集団の動きは止められません。 聖火はチベットでの中国の不正義・弾圧を知らせて走る 危機感とナショナリズムの高揚を喜ぶのは誰か しかし、今度の聖火リレーは、明確に2つの“目的”は果たしました。 一つはもちろん、チベット問題が世界中で注目されたことです。もともと欧米ではチベットと中国はまったく別の国・別の文化ということが認知されていますから、今回のチベットへの弾圧への抗議が、聖火リレーに集中したことは当然ですが、日本においてこんなにもチベット問題が注目されたというのは、思わぬ“成功”といえるでしょう。 まことに中国政府は聖火リレーという「正しい選択」をしました。 だって、1992年のチベット独立支援デモは、たった二十数人の参加者しかいなかったのですよ。 それから16年で、いまや日本中が、中国がチベットで不正義・人権弾圧をしていると知らされました。聖火はチベットでの中国の不正義を宣伝するために走っているようなものです。聖火リレーは「チベット問題宣伝リレー」なのです。 もう一つは、在日に限らず中国の人々のナショナリズムの高揚です。それは、「文化大革命」のあの熱狂さえ連想させました。 世界情勢にも自国の政府の不正義にも無知なまま高揚するナショナリズムの恐ろしさを、日本人もまた60数年前に経験しました。ナショナリズムの高揚には根拠があります。恐いのは、ナショナリズムを高揚させるのも、その原因を作るのも、実は同じ権力だというところです。それは中国も日本も変わりません。 少数だが“対話”の場面も いろいろなことが起きました。いろいろな人がいました。さまざまな衝突、少しではありますが、対話のシーンもありました。 在日中国の人々は言います。「日本と中国の友好は共通のはずです」「オリンピックは平和の祭典ですから」 そういう彼らの立場も理解しなければなりません。在日中国人に近い立場の日本人の中には、彼らのことを同情する人もいます。 「中国にいて政府の情報統制下にいる人たちを、いま世界で中国がどう見られているか、世界の中で尊重されたいのなら、これからどうすべきか説いて納得させなければならない。 そのような国内への知的フィードバッグを期待できるのは、在日留学生・労働者だけれど、しかし、日本ではいまだに彼らを安い労働力としか見ていない企業や自治体が多くて、反日家を量産する結果になっていることにも気付くべきでしょう」 その指摘は鋭く重いものがあります。 このように、聖火リレーはさまざまな問題提起をしました。それらをどう受けとめればいいのか。聖火リレーの周辺で起きた事態とその意味について、テレビや新聞などのマスメディアが決して報道できない現地ドキュメントを緊急レポートしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4月29日にあった『フォーラム色川』の例会でも、現地の詳しい報告がされたようです。酔流亭は勤務のため参加できなかったのですが。 なお、上記レポートは29日の例会の前に送られてきたものなので、例会への参加呼びかけが末尾に書いてあります。すでに29日は過ぎていますので、その部分については酔流亭の判断で略させてもらいました。 あしからず。 また『フォーラム色川』のブログには、当日の長野現地の写真もUPされています。参照してください。
by suiryutei
| 2008-04-30 07:44
| ニュース・評論
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Comments(2)
酔流亭さん
いつも告知、紹介ありがとうございます フォーラムのブログにも掲載されましたが 長野での聖火リレーの模様はやはり、TV、マスだけでは映し出されなかった多くのアピールがあったことがわかり、非常にためになりました 6/1には、1年ぶりの『色川先生』の講演会も決定しました どうかお楽しみに^^ それでは、よいGWをお過ごしください
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Commented
by
suiryutei at 2008-05-03 09:56
iwapaiさん、おはようございます。
29日は夜の懇親会だけでも出たいと思っていたのですが、昼の仕事がちょっと忙しくてへばってしまいました。 6月1日、決まったんですね。これは万難を排しても参加します!
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