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新人事制度 大阪での報告①~③
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昨日(28日)は泊り勤務の明けで、午前11時過ぎに帰宅した。ビールを飲みながら朝昼兼用の食事を摂った。 食べ終わろうとするころ正午を過ぎて、TVはNHKの昼のニュースの時間である。 アフガニスタンで殺害された伊藤和也さんのお父上の姿が画面に映された。その映像をいま思い出しても、こみあげてくるものがある。「和也は家族の誇りだと、胸を張って言えます」。しっかりした口調で、父は取材にそう応答していた。 海外で武装集団に誘拐されたり殺害される若者に「自業自得」「自己責任」という言葉を浴びせ揶揄する風潮が我が国にはある。息子の死をそんなふうに冒涜はさせないぞという父の思いに胸を打たれた。 画面が切り替わって、町村官房長官の記者会見の模様。殺害事件について町村長官は「『テロとの戦い』を継続する」と述べた。この画面を視て、酔流亭の胸にこみあげてきたのは、今度は怒りだ。アメリカや日本の政府が進める「テロとの戦い」こそが、あの若者を死へと追いやったのではないか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そのあとのイラクへの侵攻があまりに強引であったから、その異常さを強調するためのレトリックとして「アフガン空爆まではアメリカの行動もやむをえなかったかもしれないが・・」という言い方をする人もいる。だが、冷静に考えるなら、あの9・11の一月後に開始されたアフガニスタンへの空爆も、随分非道なものであった。 数千人の犠牲者を出した9・11世界貿易センタービルへの自爆テロを受けて、アメリカは超大国の威信にかけて報復先を見つけるのに血眼となった。そうして選ばれたのが、まずはアフガニスタン。自爆テロ実行犯と目された(じつはこれも断定するにはいまだに“状況証拠”の域を出ていないのであるが)アルカイーダに、当時のアフガニスタンのタリバーン政権が同情的だったことに目をつけ、これを報復対象に祭り上げたのである。そして近代国家としての統治も充分及んでいないようなアフガンの大地に爆弾をばらまいた。大使さんがTBしてくれた記事での伊勢崎賢治さんの話によれば、、2001年の報復攻撃のときだけでも3000人を超す死者が出、その数字は年々膨らんでいる。多くの子供たちの命も奪われた。 9・11のショックには同情するといえ、また当時のタリバーン政権がいかに思慮を欠いていたといえ、アフガニスタンの民衆を無差別に殺害していい権利などアメリカにあるはずがない。 ヒロシマ・ナガサキでの無差別殺戮を経験した日本こそ、このときアメリカの愚挙と盲進を諌めなければならなかったろう。ところが日本政府にとって理非は二の次で、頭にあったのはいかにアメリカの歓心を買うかであった。そうしてアメリカと共に邁進した「テロとの戦い」が、その後どう展開されたか。アフガンの次の標的となったイラクでは、当時のフセイン政権とアルカイーダとのつながりは立証できず戦争目的は「大量破壊兵器の存在」にすりかわり、事実はその「大量破壊兵器の存在」すらでっちあげだったことが今日明らかになっているのだ。いっぽう今日もうひとつ明らかになっているのはイラクの石油をめぐる見苦しい利権争いである。あれは石油のための戦争でもあった。 こんな無茶苦茶をやっておっては、「テロとの戦い」は世界の泥沼化とテロの拡散しか結果しない。 殺された伊藤和也さんが所属するペシャワール会は、9・11や「テロとの戦い」よりはるか以前よりアフガニスタンの地で地道な活動を続けてきた。それが住民にどれほど信頼されているかは、昨日今日の報道からもわかる。武力をふりかざすアメリカ、それに追随する日本が、この人たちの貴重な活動を危険な状態に追いやっているのだ。 ※『フォーラム色川』のブログに、ペシャワール会代表・中村哲さんの講演についての報告が載った記事がありますので、リンクします。 ☆『中村哲さんの講演会に行きました』(08年2月13日)
by suiryutei
| 2008-08-29 10:52
| ニュース・評論
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Comments(6)
流石に今回は日本政府も自己責任論はとれなかったのではないでしょうか。なぜなら、
「もともと日本政府は、国策としてNGOを出したのです。2002年、東京で第一回アフガン復興国際会議をやって以来、在外公館もできてない、JICAも行けない、もちろん自衛隊も危なくて行かないときに、それでも日本はなんかやんなくちゃいけない、ということでNGOを国策として出したんです。「自己責任」で行ったわけじゃないんですよ、彼らは。」(伊勢崎賢治)
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大使さん、こんばんは。トラックバックもありがとうございます。
伊勢崎賢治さんの指摘は説得力がありますね。これは大勢の人に是非読んでもらいたいです。
アフガンの民のために青春を捧げた伊藤さんを虐殺したタリバンと思われる武装勢力の狂気に、口実を与えたのが日本政府のアメリカ侵略政策への加担です。
死人に口なしとばかりに彼の死を利用して生前の彼が望んでなかった(きちんとペシャワール会の会報読めば解ります。それすらしてない。)自衛隊による対米追従(へつらい)をしたり顔でほざく政治屋に反吐がでる。
そしてニュースで彼の父上が非常に自制した態度でマスコミの取材に応じられているのを本当に立派だと思ったことですが、戦争中にあったという「銃後の母」というワードが頭をよぎる。以前韓国で同じように拉致されて無くなった人の親族が泣き叫ぶテレビ映像を見たことがありますが、やりばのない悲しみや怒りを自由に表明できない日本社会の重苦しさがご家族を縛ってるようで私にとってこのやりきれない事件をさらに救いの無いものにしてます。
髭彦さん、こんばんは。トラックバックもありがとうございます。
本当にそのとおりです。殺人犯にも米日の政府に対しても怒りを覚えます。
はこさん、こんばんは。初めまして。
同感です。父上の態度は立派でしたが、4年前のイラク人質事件のときは家族が思いを正直に口にしたら「それよりまず迷惑かけたことを詫びろ」と言わんばかりのバッシングでした。こんな風潮は絶対におかしいです。
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