新人事制度 大阪での報告①~③
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■2003/08/16 (土) 10:06:30 吉野秀雄のことなど アメリカは大停電、日本は大雨、そしてコンピューター上ではウイルスが暴れ出すらしい。大変なお盆となった。 地元の図書館のリサイクル文庫から女房が『新潮日本文学アルバム・会津八一』と『吉野秀雄歌解』を選んできた。先日「五郎八」で八一という会津八一ゆかりの酒を飲んだとき「この人は吉野秀雄のお師匠さんだ」と私が薀蓄をたれたのを覚えていたらしい。それにしても、いいタイミングでリサイクルに出ていたものだ。 師匠といっても学校関係でのことではない。会津の歌に魅入られた吉野が私淑したのである。また弟子というわけではないけれど吉野を慕っていた歌人に今人気の山崎方代がいる。吉野に方代を詠んだこんな歌がある。 来ればする失恋ばなし種尽きずわが方代はかなしかりけり 吉野は戦後、鎌倉アカデミアで教えていたことがある。ここは戦争のため学業を中断せざるをえなかった若者たちのため鎌倉在住の学者が開いたもので、吉野の他にも服部之総、林達夫といったそうそうたる顔ぶれが講師をつとめた。たとえば、世界的にみてもはやくからスターリン批判をおこなっていた林と日本におけるマルクス主義史学の礎を築いた服部とは、どんな会話をしていたろう。 終戦記念日の翌日だからこんな感慨を持つのかしれないけど、半生記以上前の日本は貧しかったろうが知的には今よりずっと豊かでなかったかと思う。 #
by suiryutei
| 2003-08-16 14:52
| 文学・書評
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■2003/08/15 (金) 14:13:30 神田の藪 10日ほども前だったか、『蕎麦三昧』のBBSで「地方に住んでいて都心になかなか出られないから、藪ご三家(神田・並木・池の端)について、読んで行ったような気になるカキコをしてくれないか」という難しい注文が載った。 酔流亭は非才を省みず並木についてすこし書き込み、「あとの二店はどなたか・・」とふったら、しおんさんがすかさず好フォローをしてくれて池の端を担当してくれた。ところが、そのあと神田については誰も書き込みしないまま忘れられて、最近では上野の藪についてのトークが盛り上がっている。 神田藪、人気無いんだな。たしかに、クロレラだかで不自然に着色されたあの蕎麦を見ては酔流亭だって食欲が萎えてしまう。 「秋の蚊に神田の藪でさされつつ」 これは先月、朝日新聞に紹介された句で多田道太郎さんが今年亡くなった藤田省三さんを偲んで詠んだもの。多田さんは京都大学の桑原武夫一門だから関西の人だ。いっぽう藤田さんは丸山真男門下の思想史家で、こちらも、たとえば「ヨーロッパにおける民主主義の成熟に果たしたカフェの役割」なんてテーマならともかく、最近の東京の蕎麦屋事情にはうとかったのではないか。そこで、東京の名所ではあるし、まあ神田藪で一献ということになったのだろう。碩学二人が蕎麦屋で酒を酌み交わしながら談論風発している図を想像すると、旨い不味いを超えて、これはこれでよいものだなと思う。 今日は戦争がおわって58回目の8・15だ。桑原武夫、丸山真男、藤田省三・・・。戦後精神(民主主義)を体現した人たちはあらかた逝ってしまった。さびしい夏である。 #
by suiryutei
| 2003-08-15 14:53
| 酒・蕎麦・食関係
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■2003/08/14 (木) 09:49:08 早稲田界隈 昨日は西武新宿線の沿線に所用があったので、帰りに高田馬場で降りて早稲田の古書店街を歩く。 買った本。 「宗教改革と近代社会」 大塚久雄 「文学とは何か」 加藤周一 「夷斎風雅」 石川淳 「日本国憲法を読み直す」 井上ひさし・樋口陽一 女房も澤地久枝の「石川節子」ほか一冊を買った。これすべて一冊100円である。ありがたいありがたい。神田より早稲田の古書街のほうが安いような気がする。 穴八幡神社の下までゆっくり歩いていって、「五郎八」という蕎麦屋に入る。これ「いろは」と読みます。杉浦日向子とソ連の「もっとソバ屋で憩う」に紹介されている店だが、はじめはあまり期待していなかった。なにしろ質より量で勝負の土地柄である。品書きにはカツおろし蕎麦なんてのもあるらしい。なんだこりゃ? ところが、だ。素晴らしかったのである。鴨焼き・さつま揚げ・天ぷら・田楽、どれも旨い。酒は国士無双・八一(会津八一にゆかりの酒らしい)・菊正宗(これだけ燗で)。それから鴨せいろとカレー南蛮(うどんで)を食した。蕎麦もうどんもいける。 となりに座っていた若いカップルの男のほうがれいのカツおろし蕎麦を食べていた。たっぷりの分量に揚げたてのカツ。ううう、次回はあれを食べるぞ。 #
by suiryutei
| 2003-08-14 14:54
| 酒・蕎麦・食関係
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■2003/08/13 (水) 09:52:08 夏バテ? 昨日の昼間にHPの更新作業をすませ(PCの操作は全て女房がやるのだが文章の打ち込みだけは私でも出来る)、夕方は市内のエスパに買い物に行ったのだけど、車を運転していてなんだかおかしい。道路状況の判断がことごとくズレるし一度あやうく信号を見落としそうになった。たまりかねた女房が途中で運転を代わってくれた。帰宅した途端、ドッと疲れが出てしばらく横になってしまった。 毎日書く日記と違って、独立した文章を一本仕上げるのはやはり神経を使うのだろう(ちょっと長い文章なので読む方も疲れると思います)。作業中は気が張っているからわからないが、終わってからいくらか虚脱状態になったらしい。それでも夜、飲み始めるとなんとなく元気を取り戻してくるような感じになるから、やっぱり酒はありがたい(じつはこれが危険だったりして)。 これから8月いっぱい、職場も稼動人員が減って泊まり勤務の間隔が短くなるので体調に気をつけていこう。 そんな青息吐息の状態で金子勝の『市場』を読み進めている。図書館への返却日が迫っているから急がねば。 100ページちょっとの小冊子なのですぐ読めるとタカをくくっていたのだが、古典派から近経からマル経から市場原理主義まであらゆる学説を俎上にのせているから経済学に基礎学力の無い酔流亭は消化不良をおこしている。たとえばマルクス主義への批判など、おそらく著者自身が青年時代その洗礼を受けもがきながら自分の思想を形成してきたのだろうから、もうちょっと詳しく展開してほしいところだ。「我々は、いまだにマルクスの大きさゆえに、その呪縛から本当は逃れられていない」と54ページにある。呪縛という表現の良し悪しはともかく、その感覚はなんとなくわかる #
by suiryutei
| 2003-08-13 14:55
| 文学・書評
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■2003/08/12 (火) 14:26:01 好きな詩人たち HPを更新した。 まず、「手賀沼の畔より」のコーナーに『陶淵明、李白、そして細野喜代四郎』という文章を加えた。 5年前「蓮の話」という雑誌に『李白と蓮の花』と題した文章を書いたことがある。その雑誌は蓮の花を愛好する方たちが趣味で出しているものなので、とにかく蓮に関連した文章でなければならなかった。そこで李白に蓮の花をうたった詩があることを突破口にして書き上げたのだが、どうしても強引な構成になっている。そこで蓮にまつわる部分はすっかり切って大幅に書き改めた。細野喜代四郎とは明治の民権活動家である。中国の詩人のことから五日市憲法や自由民権運動に話が飛ぶので、まだ相当強引な構成だが、私は彼らの精神に共通するものを見るのである。 それから「最近行った店・・」の六本木竹やぶを紹介しているところに写真を3枚増やした。これは「あの店の写真をもっと見たい」という要望があったので。 #
by suiryutei
| 2003-08-12 14:56
| HP関連
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