新人事制度 大阪での報告①~③
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小泉総理の「年頭会見」を聞いて感じたことは、酔流亭も5日の日記に書いたが、昨日の日曜日、民放の報道番組でその会見の録画を改めて視て、これは当初思ったより深刻な事態ではないかという気がしてきた。小泉さんは越えてはならない一線を越えてしまったのではないか。彼の無知を笑っているだけではすまないだろう。 靖国参拝について、日本人からの批判は理解できないとした上で、「まして」外国からあれこれ言われるスジは無いというのが、小泉さんの語った流れであった。しかし、その外国に軍靴で押し渡って、さんざんなことをしたのは、当の日本国である。戦争を仕掛けた側が仕掛けられた側に向かっては、絶対に口にしてはならないことだ。 それで、これからどういうことになるか。今までのように、10数年前の「村山談話」を引っ張り出してきて、「ほら、私たちだって、ちゃんと反省しているんですよ」というやり方は、もう通じない。本当に反省しているのなら、あんなこと言えるはずがないからである。日中および日韓の関係修復は当分は不可能だろう。 これが何を意味するか。 まず、北朝鮮による拉致事件の解決がますます困難になった。中国・韓国とスクラムが組めなければ、日本にできることはいよいよ乏しい。日朝の経済関係はすでにかなり細くなっているのだから、日本一国で「経済制裁」に打って出たところで効果はほとんどゼロだ。 つぎに、アジアで商売をすることがむづかしくなる。貿易にせよ海外のプロジェクトへの資本投下にせよ、冷え切った政治が様々な障害になってくる。 それからエネルギーの問題。日本の原油輸入は中東地域からが9割に達する。エネルギーの安定供給という点ではまことに危なっかしい。買い手としての交渉力を高めるためにも中東以外の輸入先を確保する必要があるのだが、ここでも他のアジア諸国との協力は不可欠だろう。中国や韓国と首脳会談すらできないのではお話にならない。 新聞協会報によると、総理の靖国参拝に対して社説ではっきり支持を表明しているのは産経新聞だけだという。日頃保守的な論調の新聞でも、この問題では反対するか、あるいは「慎重な対応」を求めているらしい。「このままではアジアで商売ができなくなる!」。そんな経済界の悲鳴が、背後から聞こえてきそうである。 これを要するに、総理の靖国参拝は道義上も間違いだが、「銭腹」の問題としても日本に重くのしかかってくるということ。そのツケを払わされるのは、我々国民なのである。 #
by suiryutei
| 2006-01-09 16:14
| ニュース・評論
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昨夜はBSで放送されたNHKの正月時代劇『新撰組!!』を視た。三日の夜にNHK総合で放送されたものの再放送。三日は酔流亭は泊まり勤務で視られなかった。 一昨年一年間、大河ドラマとして放送されたものの後日譚というか特別編である。大河のほうは近藤勇が官軍に捕らえられて、流山で処刑されるところで終わるが、特別編は盟友の土方歳三が函館で戦死する最後の1日を描く。 旧幕府軍(あるいは蝦夷共和国軍と呼ぶべきか)総裁・榎本武揚のキャラクターなんか面白かったけれど、最後のほうはちょっとバタバタした感じだった。土方は少数の精鋭を率いて官軍の本陣を長駆急襲しようとするのだが、官軍に機先を制されて失敗、狙撃されて死ぬ。このクライマックスが、大阪冬ノ陣における真田幸村の家康本陣急襲と、衣川での武蔵坊弁慶仁王立ちの最期とがミックスされたようで、脚本・三谷幸喜が歴史ドラマが好きなのはよくわかったけれど、ちょっと盛り込み過ぎではなかったろうか。 こんなことも思い出した。大河ドラマが始まった頃、新撰組は反革命のテロ集団なのに、それを主人公にするとはけしからんと怒る人がいたのだ。 明治維新前夜に新撰組が果たした役割はたしかに反動的だったし、NHKニュースはイラク戦争でホワイトハウスが流すウソ八百の拡声器になっていたから、反感を持ったのはわかる。しかし、反動的な対象を描けば、そのドラマも反動だと決めつけるのは、ちょっと短絡的ではないかと思った。『イワン雷帝』を撮ったからとて、エイゼンシュタインがただちに独裁者を礼賛したことにはならないだろう。問題は何を対象にしたかではなくて、その対象をどう描くかである。 不満も色々あったけれど、『新撰組!』は近年のNHK大河ドラマの中では出色だったのではないか。 むしろ、そんなことで怒る人は自分が政権についたとき、どんな文化政策を執るのだろうと酔流亭なんかは心配してしまう。革命党派を礼賛する作品しか許さなくなるのではないかしら。 今夜から新しく始まる大河ドラマは、また信長とか秀吉が出てくるらしい。どう描かれるかはこれからのお楽しみだが、支配者の視点からの立身出世物語になるとしたら、嫌だな。 #
by suiryutei
| 2006-01-08 21:12
| 映画・TV
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昨日(6日)の朝日朝刊に、作家で元経企庁長官の堺屋太一氏と東京学芸大学教授の山田昌弘氏の対談が載っている。「人口減社会は明か暗か」というテーマである。その中で、フリーターについて堺屋さんはこんなことを言っている。 「格差というが、多様化なのではないか。・・・満足は主観的かつ可変的だ。仕事の満足も同じで、『フリーターが好きだから所得は少なくていい』と言われると、反論する根拠はない。それなら生命や最低限の生活を保障すれば、あとは本人の選択ではないか」 堺屋さんが敢えて反論の労をとらなくても、「好きだから所得は少なくてもいい」と主張するフリーターはそうはいないだろう。対談者の山田教授もただちに「好きでやっている人は少ない・・・放置していいのだろうか」と指摘している。 堺屋さんはこうも述べる。 「年功序列、終身雇用がよくて、職場移動の激しい人は下と見るのは戦後文化の観念だろう」 たしかに、正社員であるかないかで人間の優劣が決まるわけがない。しかし、そんなことがいま問題になっているのではない。正社員と非正規社員との間の賃金や福利厚生のものすごい格差が新たな貧困問題を生み出しているということなのだ。 同じ6日の、やはり朝日の夕刊に、派遣労働者の実態調査の結果が紹介されている(調査を行ったのは連合傘下のUIゼンセン同盟)。それによれば、派遣労働者の平均年収は、男性244万円、女性237万円である(平均年齢は男性35・5歳、女性32・7歳)。一番の不安はやはり経済問題で、「経済的に安心な老後が持てない」が男女とも5割を超えるが、いま現在の「生活費をまかなえない」も男性45・4%、女性39・5%となっている。 こういう実態があるにもかかわらず、「戦後文化の観念」を云々することですまそうとする堺屋さんは随分おめでたい(呆けた)人だと酔流亭には思われる。小渕、森内閣で経済企画庁長官を務めた彼にだって、この事態の責任の一端はあるだろうに。 #
by suiryutei
| 2006-01-07 16:03
| ニュース・評論
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昨日の誕生日は、めぐり合わせよく、酔流亭にとって今年最初の休日であった。 昼過ぎに家を出て、神田に行く。まず蕎麦の[まつや]へ。 午後1時半に近いというのに、店の外に行列ができている。それでも入れ替わりどきだったようで、数分待っただけで店内に入れた。昨日あたり、まだ午前中だけで終わりという会社も多いのだろう、仕事帰りのサラリーマンたちで相変わらずの賑わいだ。 [まつや]に一人で入るときは、店のすみっこに席をとって、肴一品(カマボコとか鳥わさ)とビール小瓶と酒一合、そのあと蕎麦を手繰るというのが最近の酔流亭のパターンだが、昨日は誕生祝いで女房がオゴッてくれるというので、盛大に飲み、かつ食べた。天麩羅(大きな車海老二尾と海苔と大葉一枚づつ)・焼き鳥・わさび芋・鰊の棒煮・塩うに。お酒たくさん。蕎麦はおかめとかけを貰う。すこし残しておいた鰊の棒煮をかけに入れたら、じつに美味しかった。 それから近所の神田明神で初詣。境内には屋台が出ていて、こちらも大変な賑わいである。屋台のおでんで一杯というのもよさそうだけれど、昨日の午後は風が強かったから、ちょっと寒そう。われわれは山の上ホテルのバーに行く。 このホテルのバーは本館と新館にひとつづつある。新館のほうに寄った。酔流亭は山崎をロックで二杯。女房はスクリュードライバー。勘定がビックリするほど安い。新館のほうだけ、午後4時から8時までは半額サービスをしているのだ。このホテルのバーテンダーなら腕は確かだし接客もきちんとしているから、これはお値打ちである。 というわけで、充実した誕生日であった。下の写真は神田明神。 ![]() #
by suiryutei
| 2006-01-06 09:39
| 酒・蕎麦・食関係
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何を隠そう、今日1月5日は、酔流亭の51歳の誕生日なのである。 朝、女房が誕生祝いのケーキを食卓に出してくれる。ケーキ屋さんで買うときローソクも付けてもらうのに、「何歳ですか」と店員に尋ねられて、女房はちょっと困ったらしい。むこうは、てっきり小さな子供だろうと決めてかかっているのだ。まさか51本もケーキに挿せないから、とりあえず3本ほど貰ってきたようだ。実際、そのあたりが酔流亭の精神年齢である。で、思い切り息を吸い込んで、その3本のローソクを勢いよく消した。美味しいケーキだった。 食後ほどなく、宅配便が届いた。身内からのプレゼントで日本酒3本! 下の写真です。 酒飲んで蕎麦を手繰って今日から51歳のわたくし 酔流亭 ![]() #
by suiryutei
| 2006-01-05 20:04
| 身辺雑記・自然
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