新人事制度 大阪での報告①~③
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■2004/08/30 (月) 21:28:17 イカめし、うらめし~ すこし戻るが、土曜日のことである。 泊まり勤務明けで上野公園横のオープン・カフェですこし飲んで帰ったことは当日の日記に書いた。 そこでは枝豆を一皿食べただけだったので、まだすこし腹が空いていた。地元に戻ると、駅前の商店街の「夏祭り」とのことで、通りに屋台が出ていた。搗き立ての餅を売る屋台があった。黄な粉をまぶしたものが美味しそうだったので買おうと列に並んだ。そこに目の前でイカめしが炊き上がったのである。1個525円。よし、こっちにしよう。 で、ひとつ買って家に帰った。女房はたまたま買い物に出ていて留守であった。 女房に半分残しておいてやろうと思い、イカめしに包丁を入れた。酔流亭はひどく不器用である。うまくスパッと切りきれない。そこで、つながっている部分は歯で食いちぎった。自分の恥をさらすようであるが、酔流亭は歯並びが悪いのである。切り口は醜いし、包丁を入れたとき上から押さえたのでごはんもイカの身から飛び出してしまっている。 ここで、魔が差した。 こんな不細工なイカめし、残しておいてもしょうがない。そう思って全部食べてしまったのである。イカめしなんか、最初から買わなかったことにすればよい。 しばらくして女房が帰ってきた。炊き上がったばかりのイカめしはおおいに香る。その香りがまだ台所に残っていた。イカめしは女房の好物である。しかも彼女は匂いに敏感だ。酔流亭が一人で食べたことがバレてしまった。 例によって酔流亭は叱られ、シュンとなった。最初、イカめしを買ったときは女房も喜ぶと思ったことは事実なのである。それは本心だ。しかし、己の食い意地に負けてしまった。 #
by suiryutei
| 2004-08-30 07:13
| 身辺雑記・自然
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■2004/08/29 (日) 16:38:24 国旗と五輪 アテネ・オリンピックも今日まで。 酔流亭が一番熱心にオリンピックの実況を視たのはメキシコ五輪だ。中学2年生だった。 この年(1968年)はソ連によるチョコスロバキアへの軍事介入があったから、競技会場ではソ連の選手たちに激しいブーイングが起きた。チェコの民主化に対するソ連の横槍はたしかに理不尽なものであったから、ブーイングは自然な感情であったろう。でも選手たちは気の毒だった。そんな中でソ連の女子体操選手のクチンスカヤが笑顔を絶やさず可愛らしかったのが印象に残っている。 陸上や競泳はやはりアメリカが圧倒的に強かった。そんな中で、陸上競技の表彰式で信じられないような光景が続けて起きた。 上位を独占したアメリカの黒人選手たちが国旗掲揚のとき星条旗に向かって拳を突きつけたのだ。彼らは自国が行っているベトナム戦争や国内の人種差別に対して、そういう形で抗議の意思表示をしたのである。 授業が終わると水泳部の練習、それで毎日を過ごしていた酔流亭少年にとって、これはかなり衝撃的な光景だった。戦争のこと、差別の問題(米国の人種差別だけでなく日本国内における在日朝鮮人や部落差別のことなども)をすこしは考えるようになったのはそれからである。 詳しいことはわからないが、あの黒人選手たちはその後、ひどい迫害を受けたと聞く。しかし酔流亭と同世代の人間で、あの黒人選手たちが突きつけた拳から何らかの影響を与えられた者は世界中にいると思う。 夏の終わりと五輪の閉幕が重なる今日、少年時代をすこし思い #
by suiryutei
| 2004-08-29 07:14
| ニュース・評論
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■2004/08/28 (土) 18:06:09 武士道 昨夜は泊まり勤務。午前2時からすこし休憩があるので休憩室に行くと、オリンピックのシンクロの決勝がTV中継されている。ちょうどロシア・チームが演技をし終えたところだった。素晴らしい演技だったらしい。高得点が出てロシアの金メダルが決まった。 それで、その前の日本チームは見ていないのだけれども、演目は「武士道」というものだったのだそうだ。 日本らしい独自なものを出したいという意図はわかる。映画『ラスト・サムライ』が世界的にヒットした後ということもあるのだろう。しかし武士道という言葉はイラクに自衛隊を送り出すとき、指揮官が派遣される隊員への訓示の中で使った言葉である。そこに、かすかな違和感を覚える。 日本の政府におもねって、そういう演目にしたわけでは、もちろんないだろう。そんなに政治的であるはずがない。どうしたらロシアを抜いて金メダルを獲れるかということだけを一心に考えて選んだテーマにちがいない。ただ、その一心さが、ややあやうい。地球上で憎悪と対立が拡大していこうとしている現在、それに対して平和と和解のメッセージを発信するより、力で対決することをアピールしたほうが時代に合うー受けるという判断がなくはなかったか。 しかし大人たちの思惑はどうあれ、選手たちは4年間必死で頑張り、本番で見事な演技をしたにちがいない。その銀メダルはやはり尊いだろう。 今朝、勤務を終えると小雨まじりで肌寒いほど。ちょっと燗酒が欲しい気分だったが、こんな気分にピッタリな[神田まつや]は今週はたしか夏休み。そこで上野公園入り口にあるオープン・カフェみたいなところに寄って生ビールと酒(辛丹波の300CC入り小瓶)を飲んで帰宅した。 追記。 10日の日記の映画『父と暮せば』について書いた文章の中で「イラクでは核兵器こそ使われなかったが」とあるけれども、知人から「劣化ウラン弾は核兵器の一種では」と指摘された。たしかにそうだ。酔流亭の認識不足でした。 #
by suiryutei
| 2004-08-28 07:15
| ニュース・評論
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■2004/08/27 (金) 17:28:47 メンチカツ 昨日の朝、某民放TVのワイドショーが「メダリストたちの好物は?」という特集をやっていた(勤務が不規則なので、こういう番組も視られるんです)。オリンピックも終盤で、あと日本人選手が活躍しそうな種目も限られてきたから、TV局も色々工夫しないといけないようだ。 水泳の北島選手の好物は肉屋をやっている実家が作るメンチカツ。金メダル以来、北島商店の前には長蛇の列が出来ていて1日5000個売れるそうである。たしかに映像で見ても美味しそうだ。そこで酔流亭もメンチカツが食べてみたくなり、といっても西日暮里の北島商店までは行けないから、お昼の買い物に出たとき女房にせがんでスーパーの惣菜売り場でメンチカツを買ってもらう。スーパーのものだから、まあそれなりの味。 子供のころ、メンチカツはあまり印象に残っていない。肉屋さんで売っている揚げ物の中ではトンカツとコロッケの中間みたいで、なにやら曖昧な存在であった。 認識を改めたのは、30歳を過ぎて銀座の[煉瓦亭]で口にしたとき。きつね色に揚った木の葉型をしたそれは、まことに美味であった。それから根岸の[香味屋]。ドミグラス・ソースのかかったそれにナイフを入れると、熱い肉汁がジューと流れ出す。こうなると堂々たるディナーの一皿で、赤ワインが欲しくなる。しかし、これでは豪華すぎて、いわゆるメンチカツ概念から外れてしまいそうだ。やはり肉屋さんの店先で買ったのを缶ビールでも飲みながら齧るのが一番いいかも。ブームが落ち着いたら西日暮里に行ってこ。 あと柔道の最重量級で自分よりずっと大きい相手を投げ飛ばし続けて見事な金メダルを獲った鈴木選手の好物は焼肉とともに蕎麦だそうだ。彼のお父さんは息子が家に帰ってくると自分で蕎麦を打って食べさせてやるとか。『酒と蕎麦の日々』を書いている者としては嬉しい話だ。そういえば鈴木選手の実家がある茨城県石下町には「一人娘」という佳い地酒がある。 面白かったのは、帰国したら何を食べたい?と訊かれて、焼肉とかラーメンと答えた選手が多いこと。米はアテネにたくさん持っていったので不自由しなかったからでもあるそうだが、言うまでも無く焼肉は朝鮮料理の、ラーメンは中華料理の流れをくむ。すくなくとも選手たちの舌と胃袋は偏狭な一国主義からも卑屈な欧米崇拝からも解き放たれてアジアに開かれているようだ・・と言うとすこしコジツケくさいかな。 #
by suiryutei
| 2004-08-27 07:16
| 酒・蕎麦・食関係
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■2004/08/26 (木) 10:33:43 昨日の続き イングランドによるウェールズやスコットランド併合に対比できるような出来事は日本史にあるだろうか。もちろん、どの国の歴史もそれぞれ独自なものであるから、この対比は大雑把な類推であるけれども、大和朝廷による北東北侵攻(8世紀のいわゆる「38年戦争」前後)などはそう言えるかもしれない。また17世紀初頭の薩摩による琉球侵攻(徳川幕府の承認のもと行われた)もそれに数えられるだろう。 ことに琉球=沖縄はその後明治維新後の琉球処分、第二次大戦で本土の捨石にされたこと、そして今月起きた米軍ヘリ墜落事件に際しての小泉政権の冷淡な態度にいたるまで、つねに中央政権から踏みにじられ続けてきた。 数年前の紅白歌合戦のとき、安室奈美恵ちゃんが「君が代」を大きな声では歌っていなかったといって、当時自民党幹事長だった森喜朗が「これは沖縄の教員組合がアカ教育をやっているからだ」とイチャモンをつけたことがあった。 果たして安室奈美恵が本当に歌っていなかったかどうか、いまどきの若い歌手で「君が代」を大声上げて歌う娘が他にどれだけいるかがそもそも怪しいので、あれは沖縄を攻撃したいがための無理な因縁づけという他ない。しかし、仮に奈美恵ちゃんが本当に「君が代」を歌わなかったとして、本土の政治家にそれを非難する資格があるだろうか。のちに史上最低総理となる男のレベルの低さがよく示された森発言ではあった。 米軍ヘリ墜落事件のあと上京して総理に面会を求めた稲嶺・沖縄県知事に小泉総理は会おうとしなかった。夏休み中とはいえ総理は都内のホテルにいたのである。面会が実現したのはやっと昨日、事故が起きて12日後のことである。これは、ちょっとひどい。こういう人たちの手によって「日の丸・君が代」が強要されている以上、酔流亭はこれにはソッポを向き続けるしかない。 #
by suiryutei
| 2004-08-26 07:17
| ニュース・評論
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