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新人事制度 大阪での報告①~③
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大相撲の9月場所というのは、初日はまだ夏だが、千秋楽には秋になっている。そう言ったのは、故・山口瞳だったろうか。 山口瞳の“恩師”、独文学者の高橋義孝は横綱審議会の委員だったから、山口はこの先生のお供で相撲見物に行くことがあった。そのときは、帰りは浅草に出て[並木藪]で一杯ということが多かったようである。[並木]は暖簾が早いから(たしか夜7時半)、結びの取り組みを観てからでは長居はできない。しかし、サッと入ってサッと飲んで蕎麦を手繰るというのが、蕎麦屋の酒だろう。ダラダラ飲むものではない(酔流亭は時々その禁を犯してしまうけれど)。 今年の大相撲9月場所も、明日が千秋楽。つまり、もう秋だ。今場所はブルガリア出身の新鋭をモンゴル出身の常勝横綱が追う形で、ここへきて盛り上がってきたようである。 さて酔流亭は今週は泊り勤務が続いた。今日が明け番で、これで泊りの連続から解放される。二つの勤務形態があるうちの早いほうは午後7時就労なのであるが(遅い番は10時)、このあいだまで入局するときはまだ明るかったのが、今はもう真っ暗だ。このあたりに秋を感じる。日中の蝉も、いつのまにか鳴かなくなった。 台風がまた接近しているようだ。このところは、遠い南海上で発生すると、まず沖縄を襲い、九州、四国を蹂躙して関西を抜け関東へという、列島を縦断するコースが続いたように思うが、今回は関東から見ると横殴りである。太平洋上で発生して小笠原諸島を通過し、今夜あたり伊豆七島周辺が暴風域だろう。予報では関東上陸寸前に右に急カーブすることになっているようだけれど、さてどうなるか。 この台風が、まだわずかに残る夏を一掃してしまうのだろうか。それも、すこし寂しい気がする。 #
by suiryutei
| 2005-09-24 18:34
| 身辺雑記・自然
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こんど酔流亭の職場では、職員が労働組合に入っているかどうか、入っているならどの組合に所属しているかを、管理者が職員ひとりひとりに聞いてまわるんだそうだ。こんなこと、管理者が首をつっこむようなことだろうか。 目的は、「労働基準法に基づく各種協定締結に必要な職員の過半数を占める労働組合の確認」だとか。 たしかに、職場には現在、労働組合は四つある。しかし、どの組合がどれだけ組織しているかなんてことは、各組合の窓口を通じて把握できることだろう。今までもそうしてきたはずだ。一人ひとりの職員に直接聞く必要は無い。 実際には、正職員の場合は、誰がどの組合に加入しているかは、職場ではみんな知っている。もう何年、何十年と勤続しているのがほとんどなのだから。 問題は非常勤職員だ。正職員と比べて、身分が不安定で立場が弱い。当局に睨まれたら不利、いつ雇用契約を切られるかわからないという不安がある。そういう状態で、たとえば当局と対決的な方針を出している組合に所属していると管理者に伝えるのは、かなりの覚悟が要るだろう。 といって、管理者に訊かれたとき答えなければ、それで「睨まれる」かもしれない。加入している事実を隠したとすれば、「虚偽の申告をした」として解雇の口実にされる可能性もある。 つまり、当局と対決的な姿勢をとる労働組合に職員が加入することへのかなりの牽制になる。これは団結権の侵害にならないだろうか。 そこで、酔流亭が所属する労働組合の日刊紙を見てみた。驚いたことに、こう書いてある。 「この作業は、個人情報保護法の施行に伴い、職員個々の労働組合加入状況を直接本人から聴取し把握する必要があるもので・・・その主旨を踏まえ了承したものです」。 何考えているんだ、こいつら。個人情報保護? ならば、それは使用者に対してこそ職員が保護されなければいけない情報じゃないの? 酔流亭のところに管理者が聞きに来たら、「あなたに答える必要はありません」と言うつもりである。 #
by suiryutei
| 2005-09-23 18:13
| ニュース・評論
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こんど民主党の党首になった前原誠司さんが尊敬する人は高坂正尭と松下幸之助、好きな本は司馬遼太郎の『坂の上の雲』だそうだ。 京都大学を卒業しているのだから高坂正尭(京大の教授だった)の名が出るのは自然だし、松下政経塾出身なら幸之助の名は外せないだろう。しかし、つむじまがりの酔流亭から見ると、その当たり前なところがいかにも優等生だなという気がする。ご本人は幼いときにお父さんを亡くして苦労されたようだが、その苦労が上昇志向を強める方向に作用するのではなく、日の当たらぬ場にいる人たちへの目配りができる政治家になっていってほしいものだと願う。 ところで、保守系の政治家とか財界人の愛読書というと、司馬遼太郎の著作が挙げられることが、相変わらず多い。それも『坂の上の雲』がよく出てくる。「自由主義史観」というのが盛んに売り出していた頃、この史観を標榜する頭の弱い歴史家たちが「司馬遼太郎が描いたような明るい日本近代を自分たちは教えるんだ」というようなことをしきりに吹聴したこともあった。 泉下の司馬は苦笑いしているのではないか。いま「頭の弱い」と書いたのは、司馬はそう単純に日本の近代を明るいものとは描いていないからだ。むしろ我が国近代のある時期(昭和初め)を否定するために別の時期(明治)を顕彰してみせたのである。司馬の発想の弊としての一面化がそこには見られるけれど、我が国近代を総体として肯定など彼はしていない。司馬の文学について語ろうとしながら、そんなことも洞察できないとは。 ただし、『坂の上の雲』について言えば、その思い余って、また軍国主義への嫌悪だけでなく戦後の一時期勢いのよかった左翼的史観に対する反発もあって、明治評価が行き過ぎたところがある。日露戦争=祖国防衛戦争という理解は一面化が過ぎるだろう。そういう面も無いとは言えぬが、アジアの近代史全体を見渡すなら、あの戦争を踏み台として日本がアジアを侵略する側にまわったことのほうがより重要だ。晩年の司馬はそのことにおそらく気付いていたけれど、あの作品執筆時点では、さすがの彼もそこまでの目配りを欠いた。 いっぽう、朝鮮の文化や人々の暮らしに対する深い理解が司馬にはあったし、『菜の花の沖』などの執筆を通じてアイヌの人々が置かれてきた状況にも問題意識を持つにいたったように思われる。 前原さんが新党首に選出されたとき、朝日『社説』は「日本のブレアになれ」と持ち上げたけれども、そんなに上を見るより、司馬文学が持つもうひとつの面である虐げられた者に対する感受性を、野党第一党の党首には身につけてもらいたいものだ。 #
by suiryutei
| 2005-09-22 11:12
| 文学・書評
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泊り勤務から帰って、朝と昼を兼ねた食事(例によってビールと酒も少々)を摂っていると、TVの正午のニュースが後藤田正晴・元副総理の死を伝えた。91歳。死因は肺炎である。その年齢なら、このニュースをいつ聞いても不思議はないけれど、つい最近まで元気な姿をTVなどで視ていたので、意外な気がする。そして、こんな世の中であるから、もうすこし生きていてほしかったなと思う。 3時間ほど昼寝してから、机の上に溜まった新聞の切り抜きをめくってみた。これはと思う記事があるとハサミで切り抜いて取って置くのである。すぐみつかった。今年7月13日の朝日朝刊に載った後藤田さんのインタビュー記事だ。この人が語るのを活字で読んだのは、おそらくこれが最後だろう。 「A級戦犯には『結果責任』」という見出しで、「戦後60年 ○○さんに聞く」という企画のひとつだったようだ。そこからすこし引いて、故人を偲びたい。 (東京裁判について)「第一次大戦後、戦勝国はドイツが再び脅威になることを防ごうとして、再起できないほどの過大な賠償を課した。その結果、ナチスの台頭を招いた。その反省から、敗戦国の全国民に責任を負わせるのではなく、平和に対する脅威を引き起こしたナチスの戦争指導者を裁き、そこに責任を負わせる、そういう新しい戦後処理の方法を考え出した。それがニュルンベルグ裁判であり、東京裁判だ。戦勝国の国民を納得させるためにも、それは必要だった。歴史の教訓から生まれた勝者の知恵だと思う」。 「東京裁判にはいろいろ批判もあるし、不満もあった。ただ、裁判の結果を受け入れた以上、それに今さら異議を唱えるようなことをしたら、国際社会で信用されるわけがない。条約を守り、誠実に履行することは、国際社会で生きていくために最低限守らなければいけないことだ」。 (靖国参拝について)「確かに中国に言われて決める問題ではない。サンフランシスコ条約を順守するかどうかの問題であり、日本自身が解決すべき国際道義上のことだ」。 「いま国民全体が保守化しつつあるが、それを背景に政治家がナショナリズムをあおり、強硬な態度をとれば間違いない、という空気がある。大変な過ちを犯している。・・・地政学的な配慮が足らん。アジア近隣各国との友好こそが大事なことだ」。 齢90を過ぎて、そして死の直前だというのに、バランスがとれ、かつ鋭い。たいしたものである。ご冥福を祈る。 #
by suiryutei
| 2005-09-21 19:17
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泊り勤務明けで帰宅し、NHKの朝ドラ『ファイト』なぞを視ながらビールを飲む。このドラマが終わると、民放にチャンネルを切り替えて『花まるマーケット』あたりになるのが我が家の定番なのだけれど、今朝は8時35分からの『生活ほっと』が「在日コリアンは今・・」というテーマなので、そのままNHKを視続けた。映画『パッチギ!』のプロデューサーや羹尚中・東大教授がゲストで出ている。番組が替わるにつれ、酔流亭もビールから日本酒に移行(すんません。でも昨夜も今夜も勤務なので、朝酒だけ少々許されよ)。 そうしていたら、小包が届けられてきた。友人のYさんの母上からだ。この時季になると、いつも新米を送ってくださる。 Yさんとは、もう20年を超す付き合いになるだろうか。以前は同じ職場だったのだけれど、今は別の郵便局に働いている。もの静かで誠実な人柄だ。彼は都内で奥様と息子さんとの3人暮らし。お母上は埼玉県に住む。Yさんの妹さんの嫁ぎ先が農家なので、獲れたての米が手に入るのである。 今年の関東は、雨はそこそこ降ったし、8月の猛暑で日照も充分だ。美味い米ができたことだろう。今夜は10時就労の勤務だから、その前に炊きたての新米で腹ごしらえをするぞ。 秋かぜや日本(やまと)の国の稲の穂の酒のあじはひ日にまさり来れ 若山牧水に米を歌ったものは無いかと捜したが、やはり稲から米を飛ばして酒に行ってしまう。 昨日19日は正岡子規、その二日前の17日は牧水の命日だった。 #
by suiryutei
| 2005-09-20 17:00
| 酒・蕎麦・食関係
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