新人事制度 大阪での報告①~③
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■2003/08/23 (土) 17:51:50 『沈黙の艦隊』にまつわる話 泊まり勤務明けで我孫子駅ちかくの床屋にかかる。ここの待合席の本棚にコミックス『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじ著)の第一巻が置いてあるのだけど、いつもあまり待ち時間が無いので、なかなかゆっくり読めないでいる。 昨年急死した酔流亭の学生時代の友人(彼のことは『手賀沼の畔より』に収めた『花に嵐』を参照されたし)が新大久保で行政書士の事務所を開いていた時期があった。 7,8年前のことだ。泊まり明けでふらりとそこに行ったことがある。 二人とも酒好きである。酔流亭は明けだからもう仕事は無い。彼も個人の事務所なので急な仕事を抱えていなければ多少の融通は利く。新宿まで出れば昼間でも酒を飲ませるところはいくらでもある・・・。というわけで、歌舞伎町に歩いて行って居酒屋で飲み始めることに。 そのとき『沈黙の艦隊』のことが話題になった。「面白いぜ。文庫で持っているから持って行って読んでみろよ」と言われたのを思い出す。結局、酔いがまわってしまうと新大久保まで戻るのが面倒になって「またこんど来たときに・・・」ということにして新宿で別れた。「いつでも借りられる」と思っているうち、この漫画はそのまま読まずじまいできてしまった。 「こんどまたつぎに・・・」。まったく、あのころは会おうと思えばいつでも会えたのだ。ふらりと会いに行って、すぐ昼酒になるような友。こんな友人はもういない #
by suiryutei
| 2003-08-23 14:43
| 身辺雑記・自然
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■2003/08/22 (金) 10:34:27 衰退するアメリカ この春、アメリカがイラクに侵攻するや、あっというまにバクダッドを制圧してフセイン像を引き倒したときはアメリカの強さばかりが目についた。が、実情はそうでもないようだ。 まず、道義が地に堕ちた。仮に「大量破壊兵器」がイラクにあったとしても、それで開戦は正当化されないが(アメリカ自身が最大の大量破壊兵器保有国だ)、その破壊兵器さえ無かった。明らかになったのは米英の情報操作の露骨さである。 つぎに、経済がはっきりと下り坂だ。米軍の戦費と駐留経費は今年1月から9月までだけで580億ドルかかるそうである。それがこの先何年続くのか。やがてボディブローのように効いて来るどろう。 軍事力だけは突出している。しかし、いくら最新兵器を持っていても民間機による自爆攻撃さえ防げなかったのは「9・11」が証明した。中世ヨーロッパの重騎士は身に着けた鎧の重さで戦場では身動きできなかったそうだがアメリカがそうならぬ保証はない。そもそも途方も無い軍事支出が経済をますます追い詰めるだろう。 「衰退へと向かうアメリカ」を私たちはこのさき目撃することになるだろう。このことをおさえておくことが重要だ。なぜか。アメリカの強大さに目を奪われることが、一方では「何があってもアメリカについていくことで勝ち組になろう」とする日本ネオコンのような“ポチ”を生み、他方では「テロ以外に打つ手なし」とするテロリズムへの拝躓を生んでいるからである。 どうも昨日に続いて固い話で申し訳ない。しかし、そういう世界にいま私たちは住んでいるのである #
by suiryutei
| 2003-08-22 14:44
| ニュース・評論
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■2003/08/21 (木) 09:41:18 とんかつ慕情 13日の五郎八を最後に、もう1週間も蕎麦屋に行っていない。今の時期は店も盆を絡めて夏休みをとるところが多いから仕方ないのだが。この1週間は天気もずっと雨か曇りで、夏はどっかに消えてしまったみたいだった。今日はやっと朝から青空がひろがっている。 さて普通ならそろそろ蕎麦が恋しくなるところである。ところが、この1週間というもの、とんかつのことが頭にチラチラして離れないのだ。五郎八で隣りにいた客が食べていたカツおろし蕎麦のカツがじつに旨そうだったからだ。あああ、またあそこに出かけて行ってあれを食いたいなぁ。 ・・・と、酔流亭が飲むこと食うことで頭が一杯になっているあいだに、世界は大変なことが起きている。イラクのバクダッドで国連の現地本部がテロを受け、デメロ国連代表を含む24名が殺された。 テロが国連を狙ったのは明らかに方向違いである。このかん、国連はアメリカの暴走を抑えようと努力してきたからだ。だが、無茶な戦争を仕掛けられた側にすれば、戦争を止められなかった以上、国連=国際社会もアメリカに引きずられ加担したと映るのだろう。出発点はありもしない「大量破壊兵器」を口実に米英が戦争を仕掛けたことにある。「テロと闘う」ことを名目に日本はこれ以上侵略戦争に加担してはならないと思う。 昨日、手賀沼公園で萩と桔梗を見た。いっぽう、雨続きなので紫陽花がすこしだがまだ咲き残っている。初夏と秋の花に挟まれて、今年は真夏のヒマワリは影がうすい。 #
by suiryutei
| 2003-08-21 14:45
| ニュース・評論
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■2003/08/20 (水) 17:58:26 街道をゆく 司馬遼太郎の紀行シリーズのことではない。 今日、車の12ヶ月点検で販売店に持って行った。検査に数時間を要するので、そのあいだ歩いて成田街道に出て「ちっち」というパスタ屋で昼食をとる。成田街道は現在の国道356号線。水戸街道の我孫子宿から分かれて利根川に沿って成田を経、河口の銚子に到る。利根水運が栄えたころには賑やかな街道だったろう。今も立派な構えの旧家やお寺があちこちに残っている。昼食をとった「ちっち」の向かいには「我孫子宿本陣跡」という碑が立っていた。 さらに我孫子駅近くまで行って左に曲がると、手賀沼に向かう下り坂が趣きのある石段になっている。天神の坂といって、大正のころ我孫子に暮らした文人たちがよく通ったというから、志賀直哉や武者小路実篤も歩いたのだろう。柳宗悦の家はこのあたりにあったそうな。 で、すっかり文学的気分に浸ったところで手賀沼公園内にある図書館に入った。まだ時間はたっぷりある。『世界』の今月号は特攻隊の若者たちについて色川大吉さんと大貫恵美子さんの対談・ゾルゲ事件について篠田正浩さんと立花隆さんの対談・本多勝一さんのインタビュー記事・寺島実郎、金子勝氏らの連載エッセーと内容豊富で本屋で買ってもよかったのだけれど、ここであらかた読んでしまった。 酔流亭には珍しく、なかなか文化的(?)な一日。なお車はとくに異常なし。7月に「くまげら」に行ったとき駐車場で後ろのバンパーをすこしこすってしまったのだけれど、その傷跡も塗装してくれた #
by suiryutei
| 2003-08-20 14:46
| 身辺雑記・自然
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■2003/08/19 (火) 18:30:18 夏のゆふぐれ 泊まり勤務明けで帰宅し、午後すこし昼寝して5時ころ目を覚ましたら西のほうから青空がひろがりかけている。14日からずっと雨と曇りで、今朝も雨が降ったから青い空を見るのは随分ひさしぶりだ。今頃の季節のなかなか暮れていかない夕方が酔流亭は好きである。 かんがえて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ 若山牧水の短歌。酒飲みにとって牧水がありがたいのは、こういう酒についての秀歌をたくさん残してくれたことだ。この歌の中の夏という字を春秋冬に置き換えて酔流亭は一年中口の中でつぶやいている。しかし秋から冬にかけては日が落ちるのが早いから、この歌のゆったりした気分にそぐわない。やはり今の時季である。 もうすこし季節がすすむと、こんな歌がある。 秋かぜや大和の国の稲の穂の酒のあじわひ日にまさり来れ この不順な天候で凶作のおそれがあるようだから、今年の稲の穂はどうだろうか。ちょっと心配。 やはり酒で寿命を縮めて、牧水は数え年44才の若さで世を去るが、同じく酒好きだった俳人の尾崎放哉などは晩年は病気で体が酒を受けつけなくなって気の毒だったのに対して、牧水は臨終直前まで飲み続けていた。容態が急変したときなど酒を吸い飲みで含ませると落ち着いたりしたようである。最期を看取った医師・ドクトル稲玉の手記にこんな記述があるのは亡くなった日の朝のことだ。 「・・朝食トシテ日本酒100cc、卵黄1ヶ、玄米重湯約100ccヲ進ズ」。 昭和3年に亡くなった若山牧水の命日は9月17日。この日が近づいたら、牧水の臨終と酒について書くつもりでいる。たとえその死のことでさえ、牧水について文章を書くことは酔流亭にとって楽しみなのである。 #
by suiryutei
| 2003-08-19 14:47
| 酒・蕎麦・食関係
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