新人事制度 大阪での報告①~③
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午前6時、カーテンを開けると戸外は霧が濃い。 昨日までの数日、雨が続き、真冬のような寒さだった。今日は気温が上がるという。天候が切り替わる、そんな境目の朝はよく霧が出る。いま朝8時を過ぎて霧も消え、青空がひろがってきた。わが家のあたり(千葉県我孫子市)桜がそろそろ満開になるだろう。 さて世界のほうは深い霧の中である。トランプの高関税! いろんな結果が出てくるだろうし、詳しいことは専門家が分析するのだろうが、酔流亭がまず思うのは、これは自国民からの<略奪>ではないかということだ。輸入品にかかる税金が上がるのだから、輸入品だらけで生活しているアメリカ国民にはただちに物価高が襲い掛かる。 一方、その税収は、上に貼り付けた写真(今日の朝日新聞朝刊2面から)の左側「狙いは・・」という項目の3番目に<将来の減税の財源確保>とあるように合州国政府に<蓄積>される。<減税>といっても、このかん合州国政府がやってきた政策を見ればわかるように貧しい人たちからの税を安くするのではなく、富裕層に減税するのである。 つまり高関税→物価高によって人々から略奪した分は富裕層のために蓄積される。 製造業がダメになってしまったアメリカでは、生産過程において剰余価値というかたちで搾取→資本蓄積をするより、こういう<略奪による蓄積>のほうが手っ取り早いということである。 「狙いは・・」の2番目に挙げられている<製造業の米国への回帰>なんて煙幕に過ぎない。そんなことできないことはトランプ自身が承知のはずだ。
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by suiryutei
| 2025-04-04 08:30
| ニュース・評論
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🎵かあさんが 夜なべをして 手袋編んでくれた~♪ 『かあさんの歌』はひろく知られ、多くの歌手によって歌われてきた。酔流亭は倍賞千恵子が唄うのが耳に馴染んでいる。 作詞作曲した窪田聡さんは労働者文学会の創立以来のメンバーだ。 今月13日、その窪田さんを囲んでの会が開催される。詳しくは下に貼り付けた記事(労働者文学会HPから)を参照してください。 2025年4月13日(日)
14時~17時 主催:労働者文学会 共催:日本音楽協議会 本郷文化フォーラム (丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」下車5分) 参加費1000円(懇親会別途3000円) 予約まだ間に合います。こちらに。 090-4385-7973(高橋・労働者文学会) 090-7945-6400(坂口・日本音楽協議会) #
by suiryutei
| 2025-04-02 08:42
| 音楽
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『伝送便』誌4月号への寄稿を転写します。昨日の更新記事(安和桟橋死傷事故について『思想運動』紙寄稿の転写)の中で触れながらも「いま詳しくは述べられないが」としておいた関西生コン労組2.26京都地裁判決を論じたもの。 注目すべき判決が出た。労使紛争の解決金などが恐喝罪に問われていた裁判で二月二六日、京都地裁(川上宏裁判長)はそんな訴えは不当だと、被告だった関西生コン労組の武健一・前委員長と湯川裕司・現委員長に無罪を言い渡した。 二人に検察は懲役一〇年を求刑していた。起訴状は二人をして、二〇一三~一四年、組合員が在籍していた生コンクリート輸送会社の解散にあたり解決金の支払いを要求、生コン出荷を阻止するぞと協同組合から一億五千万円を<脅し取った>などとした。だが判決は 「そもそも、ストライキをはじめとする争議行為は、その性質上、労働組合が使用者に一定の圧力をかけ、その主張を貫徹することを目的とする行為であって、業務の正常な運営を阻害することはもともと当然に予定されているものであるし、そうした意味で使用者側がストライキを避けたいと考えることは当然の前提になっている。」 と判示し、検察側の主張を完全に退けた。 労働者の権利として「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」を認める憲法二八条の立場にたった当然の判決だ。労働者が生活を守るためにストライキを構えることを恐喝扱いして刑法の対象とすることが異常なのだ。二月二六日当日、郵政シルバーユニオンのラインでは京都現地からの報告が写真と共にさっそく流れた。京都地裁前には、日東電工が100%出資して設立した電子部品メーカー韓国オプティカルハイテックで解雇撤回闘争を闘う韓国の労働者も応援に駆けつけたという。 関西生コン労組は、日本の多くの労組がそうであるような企業別の労組ではない。企業の枠を越えて産業別で組織されている。これが労働組合の本来のあり方だし、そんな労組運動が拡がられては困るから資本・警察・検察は総ぐるみで無茶な弾圧をしてきた。それが断罪されたのだ。 この判決の意義は労働運動だけにとどまらない。 沖縄では去年六月に辺野古新基地建設工事に土砂を搬出する安和桟橋の前でダンプカーによる死傷事故が起きた。警備員一人が頭を強く打って死亡、道路をゆっくり横断する「牛歩」による抗議行動をしていた女性は轢かれて重傷を負った。新基地建設工事の無理なスピードアップが事故の原因なのに、責任を抗議行動になすりつけ、牛歩に「刑法の威力業務妨害が成立するのではないか」と自民党が言い出している。憲法で認められ労働法が保証するストライキをお門違いの恐喝罪という刑法で罰しようとするのと同じ発想だ。 だが、労働運動や市民運動を刑法の対象とするのは警察国家のやり口である。今回の関西生コン労組京都地裁判決は、そうした警察国家化=戦争をする国への動きに対する反撃となるものだ。なお京都地検は三月一二日、判決を不服として控訴した。闘いは続く。 ※この文章を書くにあたっては下のサイトを参考にしました。 京都3事件公判「無罪判決!」 / 京都地裁 – 連帯広報委員会 ![]() #
by suiryutei
| 2025-04-01 08:06
| ニュース・評論
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新聞『思想運動』No.1111(4月1日付)に寄稿した文章を転写します。なお安和桟橋で去年6月に起きたダンプ死傷事故については〔オール沖縄〕が事件後に出した文章をリンクしておきます。酔流亭寄稿の全文は写真の下から。 沖縄県名護市の安和桟橋前で死傷事故が起きたのは去年6月28日午前である。辺野古新基地建設の埋め立て用土砂を運ぶダンプカーの出入りを遅らせるため牛歩による抗議行動が行なわれていた。72歳の女性が仲間と一緒にダンプカーが出てくるのに抗議、それを規制しようとした47歳の綜合警備保障会社(アルソック)男性警備員とともにダンプカーが左折するのに巻き込まれ、女性は轢かれて大腿骨や坐骨を骨折、警備員は頭を強く打って死亡した。女性も骨折だけでなく大量の内出血が止まらず、運び込まれた病院での手術は10時間に及んで、家族は医師に延命治療をするかどうか相談されるほどの重体であった(そのご快方に向かった)。痛ましい事故であり、亡くなられた警備員の方にまず哀悼の意を表したい。 事故の背景および当日の模様は本紙第1104号(去年9月1日付)2面で西浦昭英さん(名護市在住)が詳しく報告している。抗議者が横断するとダンプを1台出すという暗黙の了解が破られ、警備側がいわゆる<2台出し>をさせる中で起きた事故である。 その根因は沖縄県民の意思に反した基地建設のスピードアップにこそあるのに、それには触れず警備員の死の責任を抗議行動になすりつけようとする言説が横行している。事故の後、7月10日の県議会代表質問において、自民党の島袋大県議は「出入口での牛歩は刑法の威力業務妨害が成立するのではないか」と玉城デニー沖縄県知事に迫った。 威力業務妨害を持ち出すのは、関西生コン労組のストライキ防衛のため労働法に認められた正当なピケットを刑事弾圧の対象としたのと同じ発想だ。だが、いま詳しくは述べられないが、つい2月26日、同労組の争議行為に恐喝罪を適用しようとした検察・警察の企てを京都地裁は不当とし、無罪判決を出した。労組の争議行為や市民団体の抗議行動を刑法の対象とするのは警察国家のやり口であり、日本国憲法の下では通用しない。させてはならない。 歪んだ言説を許すな 〔表現者クライテリオン〕というサイトに載った『醜悪な姿を晒し続ける平和主義者たちー安和桟橋におけるダンプカー死傷事故を巡ってー』(藤原昌樹)なるどぎついタイトルの論説がネットで読める。そこでは抗議運動に対して「彼らの中には<亡くなられたのが警備員の男性であり、抗議運動をする女性ではなかった>ことを残念に思っている輩が少なからず存在しているのではないかと思えてなりません」とまで書く。重傷を負った女性がもし命を落としていたら「殉教者」「シンボル」として利用できたのにそれができず残念だろう、というのである。語るに落ちている。現に警備員の死を抗議運動攻撃の材料に最大限使っている自分を語っているからだ。 この論説は、抗議運動の側が事故の責任をもっぱら警備員とダンプカーの運転手に押しつけているかのように描き出す。事実は違う。抗議運動が主張しているのは警備員も運転手も工事強行の被害者だということだ。警備員や運転手は生活のため工事現場で働いていても、同じ沖縄県民であり、県民投票では基地建設反対に票を投じた人だっている。彼らと抗議運動を反目させようとするたくらみに乗せられてはならない。重要なのは労働組合の動きだ。 三つの労組 『琉球新報』の去年9月29日付記事『信なき現場安和事故3ヵ月<上>』にはアルソック労組の小又寛委員長への聞き取りが載っている。安和の事故原因を究明しない会社に対して、小又委員長は「政治的な意図が絡み、大げさにしたくない心理」云々と述べている。同労組は9月13日、アルソック本社の村井豪CEOらに原因究明を求め、殉職した警備員への手厚い対応を要望した。 「アルソックに問い合わせをしても回答する立場になく、返答を得られることはありません」 委員長が勤務するグループ会社の人事部長を通しての回答である。 同労組は2021年7月、アルソックの子会社の一つアルソック昇日に勤務する警備員によって旗揚げされた。違法残業を告発して未払い賃金を払わせたりしている。辺野古の工事現場に立つ警備員の間では組織はまだ拡げられていないようだが、今後の動きに注目したい。 「防衛局から搬入量を増やすよう要請があった」と複数の同僚から聞いた、とする元アルソック社員の証言は重要だ(9月20日『沖縄タイムス』)。 『沖縄タイムス』9月27日付〔論壇〕に投稿して、事故につながったダンプカーの<2台出し>に防衛局から指示があったのは明確だと指摘した穴井輝明・沖縄県労連議長は、うまんちゅユニオンの書記長でもある。 うまんちゅユニオンは2001年に3人の労働者によって結成され、その後ホテル清掃や運送業などで正規・非正規を問わず組合員を増やしている。<うまんちゅ>は漢字をあてると御万人。沖縄の言葉で<みんな>という意味だ。1人でも加入できるゼネラルユニオン(一般労組)である。注目すべきは、去年1月、辺野古新基地建設の土砂運搬を担う運輸会社のダンプカー運転手12人によってうまんちゅユニオン司支部が結成されていることだ。同支部は安和事故の少し前である6月10日、待遇改善を求めて終日のストライキを打ち、時給100円アップをかちとっている。10月には辺野古新基地建設工事に係わる警備員、ダンプ運転手を対象にアンケートを実施した。「加害者とされた運転手も含めて、辺野古埋め立てを急ぐ国策遂行の犠牲者だと考えます」と述べた上で、働き方・働かされ方について意見を募った。 米艦船が寄港すれば抗議ストライキを構えてきた全港湾石垣支部は、2月に日米艦艇が石垣港に入港した際には自衛隊車両の輸送は取り扱わない態勢を組んだ。労働者の生活を守り安全衛生を確立する闘いは戦争に反対することにつながるし、つなげていかなくてはならない。新基地建設工事に係わる労働者の中に労組が作られ、拡がっていくことは、安和における牛歩の闘いが創り出してきたような互いの立場を汲み合っての非暴力抵抗に欠かせない。 ※下の写真は掲載紙『思想運動』の一面表紙。イスラエル軍によるパレスチナのジェノサイドに抗議している。 ![]() #
by suiryutei
| 2025-03-31 08:29
| ニュース・評論
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昨日の首都圏は朝6時ごろは9℃くらいあった気温が日中グングン下がり、昼過ぎには5℃以下になった。小雨が、ときには普通の雨脚になったり小止みをくり返しながら、ずっと降っている。 <寒の戻り>というが、一番寒い大寒のとき(今年は1月20日~2月2日)だって東京なら日中は10℃前後には気温が上がる。この語(寒の戻り)を作った人だって、3月も末になってこんな冷え込む日があるなんて想定しなかったろう。 そんな中、この講座に参加した。 2004年に作られた映画『風音』は、目取真俊の同題の短編小説に、やはり彼の短編である『内海』『ブラジルおじぃの酒』をそれぞれ展開にアレンジを加えて複合したような作品である。名の知られた俳優では加藤治子やつみきみほ、光石研が出演しているが、舞台となった沖縄の普通の住人も出演している。 「それぞれ展開にアレンジを加えて」というのが面白いところで、原作の忠実な映画化というのではなく、脚本を目取真俊その人が担当しているのだから、原作者による自作の改作という趣がある。 そういうことも興味深い。 上の場面(DV夫から逃れて実家に帰ってきた若い母親と息子)は『内海』のシチュエーションである。 下の場面にしゃれこうべが映っている。沖縄戦で戦死した日本軍兵士(特攻隊員)のものだ。しゃれこうべの空洞を風が抜けるとき発する音が『風音』。 映画が終わって映し出されたクレジットでスタッフの一番下のほうに<代島治彦>とあったのが目に留まった。去年公開された『ゲバルトの杜』を監督した人ではないか。20年前にはこの映画の製作にも参加したんだ。『ゲバルトの杜』を観たとき書いた過去記事も貼り付けておきます。 #
by suiryutei
| 2025-03-30 06:36
| 映画・TV
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